ある日突然「インドで免許を取って運転してみたい!」と思い立ち、2021年9月から始まった私のインド運転への道。今回はその最終回、「ついに公道デビュー」のお話です。
※こちらは2025年5月のお話です。情報が変わっている場合がございますので、インドで免許を取得の際は公式の情報をご確認ください。
MT車の練習をしていたのが2021年10月。
そして、インドで車の免許を取ったのが2022年10月。
……そこからしばらく、すっかり運転から遠ざかっていました。
正直なところ、「もう運転しなくてもいいかな」「怖いし」と思っていたくらいです。
そんな頃——昨年の5月。
我が家に、ついに車がやってきました。
クラクションは “意思表示”
インドで数か月運転してみて、まず驚いたこと。
とにかく、みんなクラクションを鳴らす。
最初は「なんでそんなに鳴らすの?」と不思議で仕方なかったのですが、
どうやらあれは単なる警告音ではなく、
「こっちに来るなよ」
「今行くからな」
「止まってて」
といった、れっきとした“意思表示”。
つまり、クラクション=言語。
日本では年に1回使うかどうかだったので、
クラクションを鳴らしながら運転すること自体が新鮮すぎて、最初はかなり戸惑いました。
あまりにも頻繁に使うので、
「もっと軽く押せるボタンにしてほしい」と本気で思ったほどです。
道は “穴ありき” で考える
そして次に気づいたのが、道路事情。
日本では「道路に穴があるかどうか」なんて、考えたこともありませんでした。
だって、穴がないのが前提だから。
でもインドは違います。
普通に、穴がある。しかもあちこちに。
特にヒマーチャルの山道は、
- ・路面はガタガタ
- ・土砂崩れあり
- ・オフロード状態
車内は常に揺れまくりです。
そして学びました。
穴の手前では必ず減速しないと、車内が大惨事になる。
これはもはや運転技術というより、サバイバルです。
「オレが先」の世界
インドの道路では、遠慮は禁物。
日本の感覚で「どうぞどうぞ」と譲っていると、
一生、自分の番が来ません。
ほんの少しの隙間を見つけたら、
「今だ、行く!」
くらいの気持ちで入らないと、前に進めない。
ある意味、ものすごくシンプルなルールです。
予測不能な交通参加者たち
さらに、道路上には“想定外”が普通に存在します。
- ・歩道が空いているのに、なぜか車道の真ん中を歩く人
- ・車が来ていても気にしないおじちゃんおばちゃん
- ・道路のど真ん中で寝ている牛(しかも動かない)
- ・サルやヤギの登場
もはや、運転というよりイベントです。
それでも、ちょっと優しい世界
ただ、インドにもいいところはあります。
それは——
ミスしても、だいたい笑顔で許されること。
多少の迷惑をかけても、
怒鳴られるどころか、なぜかニコッとされることが多い。
もしかしたら、
ぶつけても笑顔で許してくれるのかもしれません。
……これはまだ試していませんが。
ちなみに、ちょっと運転しただけで2回ぶつけられました。
インドの車がどれもボコボコな理由、
身をもって理解しました。
結論:インド人ドライバーはすごい
こんな環境の中で、
猛スピードで
穴だらけの道を走り
人や牛を避けながら
しかも電話したり会話したりしつつ
MT車を運転する
インド人ドライバーたち。
これはもう、単純に思います。
ある意味、本当にすごい。
インドでの運転は、ルールよりも“気合いとクラクション”の世界でした。
気づけば私も、その一員になりつつあります。完
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