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最寄りの駅に着くと、のぶさんが車で迎えに来てくれました。
そのまま山道を走り、Sandy’s Farm へ。

到着すると、
「なんでも作ってしまう」そしてみんなに人気者の旦那さまのさんちゃん
二人の影響を受けてよく働き、さんちゃんと彼女の味をそのまま再現できるスタッフ
そして、飼っているわんちゃんや近所のわんちゃんたちが迎えてくれました。

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山の中なので、グルガオンより寒いだろうと思っていたのですが、
実際はその逆。
日中は、時々半袖で過ごせるほどの心地よい暖かさでした。

このゲストハウスのいちばんの魅力は、
ゲスト一人ひとりの嗜好に合わせてご飯を作ってくれること。

和食、洋食、中東料理、中華、インド料理。
さらに、Veg・Vegan・グルテンフリーにも対応。
どんな人が訪れても、安心して食事を楽しめます。

山で育った自家製のオーガニック野菜に、愛情のこもった料理。
何を食べても本当に美味しいと分かっていたので、
滞在中はすべて「お任せ」でお願いしました。

写真は記録用にさっと撮ったものなので、
美味しさが十分に伝わらないのが残念ですが、
お天気にも恵まれ、朝・昼・晩、すべて太陽の下でいただく食事は格別でした。

朝は、起きたい時間に起きると、温かいチャイ。
午後にも、またチャイ。
そして夜は、毎晩焚き火。

日中はというと、
山の中を散策したり、川に行ったり(夏は泳げます)、
庭では、すぐに流れ星が落ちてきそうな満天の星空を眺めたり、木に登ったり。
近所で建築中のお兄さんの豪邸を見に行ったり、
おねぇさんのお寺を訪ねたり。

舗装されていない山道を、ただ歩くだけでも楽しい時間でした。

空は青く、空気は澄み、水も美味しい。
太陽の下でご飯を食べながら、ただ、ゆっくり語り合う時間。

初めて訪れたときは、朝晩飲んで大騒ぎしていましたが、
それはそれで楽しく、良い思い出。
今回は、全身で自然を感じながら、静かに時間を味わう滞在でした。
山の中で過ごす、豊かな時間

ここは、もともとは何もなかった土地。
さんちゃんとのぶさんは、
自然と動物、そして人が、無理なく共に生きる営みを、
長い年月をかけて、丁寧に積み重ねてきました。

ゴミをできるだけ出さない暮らしも、その一つ。
日々の営みが重なって、
自然と動物と人が調和する、
静かでやさしい、小さな文明が生まれていました。

数時間車を走らせればコンビニがある、
すぐに宅配が届く——
そんな場所ではありません。

でも、過ごすとわかる。
「ここには、なんでもある」
都会にはない豊かさがあります。

毎回、考えさせられます。
自然から離れた暮らしの中で、
いつの間にか忘れてしまっていた、幼いころの感覚。

人は自然や動物なしには生きられないのに、
便利さを優先した環境に身を置いているという矛盾。

田舎に移住する、という選択肢も頭をよぎりますが、
現実的には、今はまだ簡単ではなさそう。

だからこそ、
時々こうして山に来て、語り合い、
自然の中に身を置く時間を大切にしたい。

また、戻ってきます。

Sandy’s FarmStay by Kotadun/Nobu&Sandeep