2025年12月1日、2025年の「新語・流行語大賞」が発表されました。
今回は、その受賞語の意味を振り返りつつ、わたしなりの感想とともにご紹介します。

🎯 今年の受賞語10語

事前に「新語・流行語大賞ノミネート語」が30語選ばれ、その中からトップ10が選出される仕組みになっています。

そして先日発表された受賞語は以下の10語(大賞以外は順不同)です。

  • 🏆働いて働いて働いて働いて働いてまいります
  • ・エッホエッホ
  • ・オールドメディア
  • ・緊急銃猟/クマ被害
  • ・国宝(観た)
  • ・古古古米
  • ・戦後80年/昭和100年
  • ・トランプ関税
  • ・二季
  • ・ミャクミャク

年間大賞は、現首相である高市早苗さんが総裁選勝利演説で発した「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」に決定。
政治や働き方、社会の空気を象徴した言葉ですね。

それ以外の受賞語はざっくりこんな感じ。わたしもこの受賞で知った言葉もありました。
(ちなみに、個人的大賞予想は「ミャクミャク」だったのでハズれました)

  • エッホエッホ
    • メンフクロウのヒナが草むらを懸命に走る写真が話題に。その姿に「エッホエッホ」という擬音を添えた画像がSNSで拡散されバズった
  • オールドメディア
    • 新聞やテレビなど従来のメディアを指す言葉。SNSや切り抜き動画などが世論を動かす世の中になりつつある今を表した一言
  • 緊急銃猟 / クマ被害
    • 岩手県や秋田県をはじめ、全国各地でクマによる被害が多発した1年
  • 国宝(観た)
    • 歌舞伎の世界を描いた実写邦画。異例の大ヒット
  • 古古古米
    • 政府が備蓄米を放出したことで、安価なお米を買い求める行列が各地で発生。1年ごとに「古米」「古古米」「古古古米」と「古」が増えていく呼び名が話題に
  • 戦後80年 / 昭和100年
    • 2025年は節目の年ということで、さまざまな番組や書籍の刊行なども
  • トランプ関税
    • 米大統領選挙で勝利したトランプ大統領が各国に対して一方的な関税引上げを打ち出したことで世界各国の経済が混乱状態になった
  • 二季
    • 地球温暖化の影響で春夏秋冬の四季ではなく、夏と冬の二季化している状況を表した一言
  • ミャクミャク
    • 大阪・関西万博の公式キャラクター。誕生当初は怖いなどと不人気だったのが一転、大ブレイク。関連グッズも多数販売され大人気に

個人的感想

自然と社会の変化を感じるワードたちの選出

酷暑が続く日本。いつしか春服・秋服を着られる期間が短くなりました。
以前にも記事にしましたが、昔は30℃を超えたら暑いと感じていたはずなのに、近年は30℃ならやや涼しく感じるように…。

また、全国各地で出没するクマによる被害も、ある意味では流行(?)と言えるのかもしれません。

そんな自然や社会に関するワードがいくつも受賞した年でした。

エンタメ・SNS発の社会ワード両方が並ぶ年

少し前の流行語というと、芸能人の言葉やお笑い芸人のギャグ・スポーツ選手の名言など、メディア発の言葉が流行語に入りやすかった印象です。

(「だっちゅ~の」「おっは~」「ワイルドだろぉ」「チョー気持ちいい」など)

近年はそこに加えて社会・気候・政治といった「現実の変化」を表す言葉が多くなったように思います。

(それもあってか、「これは世間的に流行った言葉なのか…?」という言葉の受賞が良くも悪くも増えた気がします)

おわりに

今年の新語・流行語大賞は、「軽さ」だけではなく「重さ」と「リアリティ」があったように感じます。
トレンドやネット文化だけでなく、気候変動、自然環境、働き方、政治… さまざまな社会の揺らぎが、「言葉」として選ばれていたように感じます。

私たちの生活がグローバルにつながる中で、「日本だけの話」では済まされない問題が多くなっているのかな、と。

来年はどんな言葉が選ばれるのか。
今を切り取る言葉”として、その年の社会の空気を読み取るのは、やっぱりおもしろいですね。

皆さんの「個人的新語・流行語」はなんでしたか?